12月4日 大会レビュー
年末のスポーツワンとのコラボ大会を控えるFC JINSEIが
年末を前に一般参加でスポーツワンの大会に出場するという
自らを一般化させるミスブランディングを見せるも、今後に
向けて課題が見えた大会となった。振り返ることとする。
大会を通じて
2-1-1の布陣で臨んだFCJINSEIは「2」の
福井流星と中元竜也が市立尼崎仕込みの堅く、汚い守備技術で
最後尾を締める戦いを徹底していた。さらに中盤の「1」を
務める若山傑のキープ力と攻守の切り替えの早さを活かして
遅攻と速攻を使い分けながら効率よく試合を進め続けた。
福井、中元から効果的なパスが若山にボールが入ることで
最前線の「1」である定成高哉は前向きで受ける機会が
格段に増え、チャンスの幅や機会創出の役割を大きく拡げた。
そのように大会を通じて安定した守備と効果的な攻撃を
繰り返すことで全勝で決勝を迎えることとなった。
今回は大会を通じて唯一の苦戦を強いられた最終戦に
フォーカスして、今後の戦いの道筋を見出していきたい。
決勝第六試合 敵対心メラメラおじさん軍団
これまで全勝で最終節を迎えたFCJINSEIは試合の合間に
ジュースを賭けたUNOでの盛り上がりによる精神的過余裕が災いしたか、開始早々左サイドからドリブルで動かされ、股下を抜くシュートで先制を許すという最悪の立ち上がりを見せる。
今日の大会においてだけでなく、FCJINSEIの戦い方全般に
言えることであるが先制を許した後のチームのバタつき方は
おおよそ、大学までサッカーをしていたとは思えない喧嘩スタイルへのスイッチになりがちであることが言えるだろう。
そして、監督小野高校のバッジョこと黒井も試合後言及したように喧嘩スタイルへのスイッチングと比例するように
チームのバランスを崩す傾向にあるということも併せて言うことができる。
この試合でも先制後は相手の時間稼ぎとパス回しに動かされ、
FCJINSEIの特性である個人の特異性を活かせないポジショニングで俄然不利な展開に自ら足を踏み入れることとなった。
先制された後こそ
チームとしての真価が問われると言われる。
先制されても動じず、FCJINSEIの個人技が活かせる
ポジションと戦い方をベースにできるかが鍵となりそうだ。
最後に
監督黒井について述べておきたい。
現在肉離れにより戦線を離脱している彼ではあるが
負傷中ながら大会に参加するという気持ちを見せるも
嫁との不穏な空気を残したまま、会場を去って行った。
UNOでスキップをされて苛立つ姿の数倍に趣がある表情だ。
彼の笑顔を守りたい。彼が前回大会にギタギタにやられた
その姿は忘れ、もう一度人生を歩んで行ってほしいものだ。